bowerというパッケージ管理ツールがある。これは、Webサイト構築時に利用する様々なJavascriptやらcssといった外部のリソースを、パッケージとして管理するためのオープンソース。例えば、jQueryのバージョンが上がったからダウンロードしなくちゃとか、このライブラリはどこから持ってくればいいのか、とか、どこのディレクトリに配置すればいいの?とか、一度決めてしまえばそれでいいのだろうけど、bowerを使ってbowerの振る舞いに乗っかることで、外部のリソースに関する管理の手間が省けそう。
以前「node(express.js)でbootstrap3を使う、npmで簡単に。」を書いた際に、終わりの方に課題として、
”bootstrapのJavascriptはどうすんのさ?
これを楽する方法がまだわかっていませんorz。
node_modules/twitter-bootsrap-3.0.0の中にあるjsファイルをpublic/javascripts配下にコピーして使っているけど、これは今後の課題です。”
と書いたけど、コレ対する解にもなる。
bowerの使い方。
bowerの基本的な使い方は簡単で、npmとかgemとか使ったことのある人なら、すぐに使えると思った。具体的な使い方は、↓のリンクが参考になります。
express.jsなプロジェクトでbowerを使う。
express.jsだとサーバーサイドで使うライブラリは、packages.jsonに書いてnpmで管理するのが基本的なパッケージ管理手法と思ってる。で、bowerはクライアントサイドで使うJavascriptやらを管理するために使う、ってことになる。
express.jsなプロジェクトにbowerを適用する。
bowerを適用するには、
$ cd express_project_root $ bower initを実行する。
bower init
は、最終的にbower.jsonを出力コマンドで、いくつかの設定を対話的に入力していく。実際のbower.jsonは、
{
"name": "プロジェクト名",
"version": "0.0.0",
"homepage": "プロジェクトページヘのURL",
"authors": [
"名前 <メールアドレス>"
],
"moduleType": [
"node"
],
"license": "MIT",
"private": true,
"ignore": [
"**/.*",
"node_modules",
"bower_components",
"components",
"test",
"tests"
],
}
のようになり、bowerでパッケージを管理する準備が出来た状態。
パッケージをインストールする。
例えば、jqueryを使うとする。bowerでインストールするには、
$ bower install jquery --save
とすると、プロジェクトルートにbower_componentsというディレクトリが生成され、その下にパッケージがインストールされる。また、--save
オプションを指定することで、bower.jsonに書き込まれる(この仕組みは、npmと同じですね。)。
.
├── app.js
├── bin
├── bower.json # <= jqueryへの依存が定義される。
├── bower_components # <= この配下にパッケージがインストールされる。
├── node_modules
├── package.json
├── public
├── routes
└── views
したがって、npmやgemと同じ要領で、予め利用するパッケージがわかっているときは、bower.jsonにつらつらと書いてから、bower install
すればいいし、後から利用するパッケージを増やす時は、bower install package_name --save
とすれば良さそう。
パッケージのインストール先をbower_componentsを以外にする。
bowerはデフォルトで、./bower_components
配下にパッケージをインストールする。このままだと、ビューでJavascriptを読み込むのに、bower_components/jquery/dist/jquery.min.js
とかがscriptタグのsrc属性に登場することになるけど、bower云々がクライアント側のコードに出てくるのは避けたいので、インストール先のディレクトを変えてみる。具体的には、
$ less .bowerrc
{
"directory": "components",
"json": "bower.json"
}
というファイルを作って、"directory"を指定する(ここでは、componentsというディレクトリ名にしている)。そして、このディレクトをexpress.jsにスタティックなコンテンツを含むディレクトリであることを教えてあげれはよい。app.jsに↓を追記する。
app.use(express.static(path.join(__dirname, 'public')));
app.use(express.static(path.join(__dirname, 'components'))); // <= コレを追記する。
0 件のコメント:
コメントを投稿